パソコンのハードディスクイメージをサーバーに集約し、ディスクレスでWindowsやLinuxを利用するシンクライアントシステムです。
ミントウェーブ独自の使いやすい日本語管理ツールを搭載、Windows / Linuxのデュアルブートも可能です。

10年以上の提供実績を誇るネットブートシステムで、シンクライアントの特徴であるセキュリティ向上による情報漏えい防止はもちろん、従来の画面転送型シンクライアントでは難しいとされていたマルチメディアコンテンツ再生等の弱点を補完し、PCクライアントの管理コスト削減を実現するソリューションです。
2001年11月、弊社(当時は高岳製作所)は日本初のWindows2000Professional対応ダウンロード型ディスクレスクライアントシステムを発表して以来、学校・教育現場を中心に300システムを越える豊富な納入実績を持っています。
現在、弊社が提供するネットブートシステムは、「VID(Virtual Image Distributor)」と「VID-Tachyon」の複数ラインナップに加え、「VID-Booster」などのオプションも準備しており、ご要望をうかがった上で、最適な構成をご提案します。
納入先【教育機関】 | クライアント台数 |
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大学(国公立) | 12,000台 |
大学(私立) | 22,000台 |
高専 | 1,500台 |
小中高 | 800台 |
その他教育機関 | 700台 |
民間企業他 | 3,000台 |
総計 | 40,000台 |
ディスクイメージを管理するサーバー、ネットワークを含めた全体のソリューションとして提供しています。
ご要望をうかがった上で、最適な構成をご提案します。PCをクライアントに採用したソリューションの構築実績も多数ございます。
マスタイメージ作成クライアント
ディスクレスクライアントと同一機構のH/WにHDDを搭載したもの。ディスクイメージの作成(ディスクレスクライアントで利用するOS、AP、環境設定)
I/Oサーバー
- ディスクイメージを保持
- 管理サーバー上のテーブルに従い、指定されたクライアントへディスクイメージを配布
管理サーバー
ディスククライアントに対し
- 初期サービスの提供
- I/Oサーバー上のディスクイメージを紐付け
- クライント管理
サーバーに保存されているディスクイメージや、クライアントの制御をおこなう独自の管理ツールを提供しています。スケジュール機能を含めたクライアントの制御や、利用状況のログを管理する機能でより効率的なクライアント管理が可能です。
- 手動/スケジュールによるクライアント制御(起動、再起動、シャットダウン)
- クライアント状態表示(起動OS、起動時刻、端末の状態、端末ネットワーク情報)
- クライアントグループ管理
- クライアント起動OS管理
- スケジュールによるウィルスパターンファイルの更新(Windowsのみ)
- 複数VDISKの一括管理
- クライアントログ情報収集
- クライアント利用制限(AP、ネットワーク、ドライブなど)
- クライアント情報取得(画面、起動APなど)
- クライアントリモート制御(ログオン/ログオフ、AP起動など)
- VID管理ツール操作画面
Citrix Provisioning ServicesによるWindowsのディスクレス起動
Citrix Provisioning Services(Citrix XenDesktopの提供する機能)を利用し、ネットワーク上のサーバーで管理されるWindowsディスクイメージから端末を起動します。ディスクイメージは専用の形式で保存され、イメージの管理や選択が容易であるという特長があります。
NFS、iSCSIによるLinuxのディスクレス起動
Linuxが利用するネットワークファイルシステムを利用し、サーバーで管理されるLinuxのファイルを読み込んで端末を起動します。起動に使用するディスクイメージ自体は通常のLinuxファイルなので、設定変更やファイル操作が容易です。起動時にディスクイメージを選択させることでWindows、Linuxのデュアルブート環境も構築できます。研究用途など、Linux環境でデータ処理をおこないWindows環境でレポートを作成するような場合にも1台の端末で対応できます。
通常PCをクライアントに使用することも可能です。ただし、各クライアントが同一ディスクイメージから起動するという仕組み上、全クライアントが同一ハードウェアで構成されている必要があります。
サーバーに保存されているディスクイメージや、クライアントの制御をおこなう独自の管理ツールを提供しています。スケジュール機能を含めたクライアントの制御や、利用状況のログを管理する機能でより効率的なクライアント管理が可能です。
管理性に優れたディスクレス仕様(必要な情報はiSCSIストレージより参照して動作)キャッシュ効果により、サーバとVID-Booster間の通信量を削減することができます。

CPU | Intel Xeon X3450 |
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メモリ | 8~32GB |
ストレージ | なし(標準) |
ネットワーク | 1Gbps x 4 |
寸法 | 356(D)x426(W)x43(H)mm |
1Uハーフラックサイズでネットワークスイッチと同じラックに収容可能です。
通信料の削減
1台分のデータ通信量で、複数のクライアントに配信
PCと変わらない高速描画
ネットワークブート方式によりアプリケーションの処理には、クライアント側リソース(CPU、メモリ、グラフィックカード)をフルに活用可能です。
VIDシステムのボリューム管理ソフトウェア(オプション)で以下の特長があります。
- 起動イメージのコピー不要
- 起動イメージの世代管理が簡単
- 起動イメージの簡単復元
- 起動イメージ用ドライブ(ボリューム)を集約

- CIFSはキャッシュ効果がありません。
- iSCSIであればローカルドライブとして認識されるのでキャッシュ効果有り
- iSCSIサーバに集約し配信を無くす構成
- 機能絞り込みによる簡単操作
- Provisioning Services のバージョンに依存しないつくり

- 各種機能をウィザードで簡単操作
- コマンド版も用意
- iSCSIサーバにはスナップショットの取得期限はない(※1)ので容量を気にせず世代管理
- 又、スナップショットの世代管理は差分のみとなりiSCSIサーバのディスク消費量を抑える事が可能
※1:iSCSIサーバのディスク容量に依存します。

VID管理サーバのEドライブ(ボリューム)がマスターとなり、そのクローンボリュームが各VID-IOサーバのEドライブとしてマウントされます。
- 起動イメージが格納されるボリューム(ドライブ)単位で世代管理をおこないます。
- ボリューム及び起動イメージ単位で変更履歴を残せます。
- ボリュームに対するクローン生成は一瞬!
- 各ネットブートサーバへの展開も短時間で終了(※2)
複数生成してもiSCSIサーバのディスク消費は殆どありません
旧世代への切替もウィザードで簡単
※2:ネットブートサーバとのiSCSIセッション処理に若干時間が必要となります。利用イメージの構成で約2分で完了(容量関係無)
VID-Tachyonとは、OSをネットワークブートし、ローカルの資源(CPU、メモリ等)を利用し、HDDを使わず高速起動を実現した新しいネットブート型シンクライアントシステムです。
ネットブート環境では、クライアントの起動時間が問題になることがありましたが、VID-Tachyonでは、OSが高速で起動します。また、アプリケーションもクリックしたと同時に立ち上がります。
HDDを一切使用しないため、HDDの故障が無くなり、運用コストを削減することができます。
HDDを完全に取り外せば、熱の放出を抑えられ空調負荷を下げられることにより、地球温暖化に寄与できます。
複数台のサーバで運用時に、サーバに障害が発生しても、クライアントは継続運用が可能です。
ロードバランス機能により、サーバの負荷分散を実現できます。ロールバック機能により、イメージに問題が発生しても、正常動作時の環境(ポイント)に戻すことができます。
一度、読み込んだイメージデータは、クライアント内HDDに記憶することもできますので、低帯域の環境でも利用可能です。
定評のあるVIDメンテナンス機能を、そのままご利用いただけます。
CPU | Xeon 2GHz以上 |
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メモリ | 4GB以上(推奨8GB) |
ストレージ | イメージのOSと数による |
ネットワーク | 1GBx2 Ethernet |
OS | WindowsServer2008R2(推奨) |